絞りのゆかた
絞りのゆかた
昨日の夜中に雨が激しく降りました。
そのせいか、今日は天気がよいのに朝から蒸し暑い感じです。
店の掃除を済ませて、冷房を入れました。
私の妻は、店に出る時にはほとんどきものを着ています。
今日は、蒸し暑いので、絞りのゆかたを着ています。
絞りは、布を糸でくくり(絞り)、それを染めて、くくった糸を取り除いて柄を作っています。
糸でくくられていた部分は白く残り、それ以外の部分は染料で染められます。
妻が着ている絞りのゆかたには、「鹿の子絞り」「人目絞り」「小帽子絞り」と呼ばれるいくつかの絞りが使われています。
絞りのゆかたは、布をくくらなければならないため、一般的なゆかたよりも薄い生地を使用しています。
そのためとても軽い着心地になります。
また、生地に凸凹が出来るため、ふわりと肌触りよく涼しく感じます。
妻に絞りのゆかたを着た時の感想を聞くと、「肌につかないので涼しくて気持ちが良く、着崩れもしにくい」、との事です。
絞りのゆかたは、他の綿のゆかたより値段は高くなります。
職人さんの技で時間を掛けて作られた価値は、着た時に実感できるのですね。