黒留袖 - 山水画・栗林公園
黒留袖 - 山水画・栗林公園
おはようございます。
昨日に続き山水画の黒留袖をご紹介します。
香川県・栗林公園を写実的に描いた黒留袖です。
松を中心とした自然美の中に、茶室や橋の造形美がみごとに表現されています。
木々の色彩の美しさがきわだっています。
この山水画の黒留袖は、昨日の兼六園の黒留袖と同様、多くの職人さんの手により、昔と変わらぬ手法で手間暇掛けて創られた正当派のきものです。
昨日とあえて同じ事を述べさせていただきます。
需要の減少と正当派のきものづくりに掛かる費用から、ご紹介したような山水画の黒留袖は数少なくなっています。
コストを考えた物作りは、とても重要な事です。
しかし、一度途絶えてしまったら、その職人さんの業はそこで終わってしまいます。
民族衣装であり、日本の茶道、華道、歌舞伎、和楽などと深い繋がりがあるきものを創る職人さんの業は、日本の大切な文化の一つであると思います。
大切に守って行きたい業だと思います。