更紗柄の型染め
更紗柄の型染め
こんにちは。
今日、ご紹介する商品は「型染め」の更紗柄の小紋です。
型染めとは、元々は大量生産するために型を彫り、一度に何反も染め上げた物です。
しかし、今では型染めと言っても大量生産の為ではなく、型染めにしか出来ない仕事をこなすために、一反ずつ染め上げることが多くなりました。
13.5m有る反物を、7m有る板に接着剤を用いてまっすぐに貼ります。
型は、70cmの幅が有ります。
型を置き、糸目の糊をへらでかきます。
型は、「ほし」と呼ばれる小さな点を合わせ、ずれないように合わせて送っていきます。
この時、1型分ずつ間を開けないと、今かいたばかりの糊がつぶれるので、1型分飛ばしに送っていきます。
13.5mを70cm幅の型で飛ばしに送り、もう一度はじめから飛ばした間に型を合わせ、糊をのせていきます。
1枚の防染糸目を置くだけで、40回近く、型の置き直し繰り返します。
同様に、摺り型も1色1枚につき30回近く型を送り、そして染料を刷毛で丁寧に擦り上げます。
20枚型だとすると、計約600回、型を置き「ほし」を合わせ擦り上げることになります。
その後、色付けられた柄を「総伏せ」と呼ばれる型を使い、防染材でで伏せます。
それから、引き染めで地色を染め上げます。
一反が出来上がるまでの工程が、大変手間の掛かる作業です。
また、擦り職人さんも激減していますので、この手法がいつまで続くのかも心配な時代となって来ました。